初めての方へ画材の選び方

絵具の種類はさまざまです。 初めての方も、買い物になれた方も、ぜひ下記を参考に、皆さんの自由なインスピレーションと 描きたいものに合わせて、画材選びを楽しんでみてはいかがでしょうか?

水彩絵の具


誰もが一度は手にした事のあるもので、一番入りやすく描きやすいが、一番奥が深いとも言えます。 一言に水彩と言っても幅が広く、やさしい絵具であり難しい絵具でもあります。 水彩絵具には透明水彩と不透明水彩があり、この二つはまったく別の絵具であると考えていただく方が良いです。 色を明るくしたい場合、透明水彩には水を加えるのに対し、不透明水彩(ガッシュ)には白を加えます。 また、透明水彩は乾いた上から重ね塗りすると、下の色が透けて混ぜ合わせた色目のようにも見せることができます。 一方、不透明水彩(ガッシュ)の場合は、重ね塗りをしても下の色が透けないように作られており、 この特徴を生かした制作ができます。

油絵の具


歴史があり、表現方法が多い。制作に時間がかかるが、その分完成した時の充実感は大きいでしょう。 これから油絵を始めようという方の中には、どんな道具をそろえればよいのか ということに頭を悩ませる方が割と多いようです。 そこで、ここでは最初に必要なものを最低限に挙げてみたいと思います。
    • step1

      まず油絵を始めるためにはこれを揃えよう!

      絵具
      基本的な12色セットをまず購入し、 必要な色を1本ずつ買い足していくと良いでしょう。
      パレット
      2つ折式のものが便利です。 他に、紙製の使い捨てタイプのものもあります。
      5〜10本くらいあった方がよいでしょう。 形の種類は、フィルバートとラウンドを組み合わせ、太いもの、細いものを適当に選びましょう。
      画用液
      下描きをターペンタイン(テレピン)で作成した後、 ペンチングオイルで仕上げるのがお勧めです。 または、ターペンタインの代りにリンシードオイル、 ペンチングオイルの代りにルソルバンを使っていただくこともできます。
      油壷
      画用液を入れるもので、蓋がついているので余った画用液を 保存しておくこともできます。
      筆洗器と洗浄液
      洗浄液(ブラシクリーナー)を筆洗器の中に入れ、そこで汚れた筆を洗います。 又は、洗浄液の容器が筆洗器を兼ねているものがあり、最初はこれが便利です。
      キャンバス
      F6号の大きさで中目のものがよいでしょう。 又は手軽なボールドキャンバスもあります。
      イーゼル
      F8号程度までの大きさのキャンバスには、折りたたみ式の野外用のもので十分です。
    • step2

      あると便利なプラスワン!

      ペインチングナイフ
      中ぐらいの大きさのナイフを1本そろえましょう。
      スケッチブック
      他、鉛筆、練り消しゴム。 構図を検討するなど、下描きをするのに使いましょう。
      下地材(ジェッソ、クイックベースなど)
      絵具の定着を助ける下地材です。
      また画面を盛り上げたり絵に立体感を出すのにも用いられます。
      色のついた下地材もあり、安価であるため背景を塗りつぶしたいときに便利です。
    • step3

      もう一声!贅沢を言えば…

      室内用イーゼル
      (室内用デッサンイーゼル) 静物などを室内で描くにはしっかりしていて使いやすい!
    • other

      他にもこれがあれば便利!

      布切れ
      筆やパレットの絵具を拭うのに便利です。古切れで十分です。
はじめから身構えてすべての道具をそろえる必要はありません。 まずは基本の道具を揃えてから実際に絵を描いていく中で、自分の上達度に合わせて 道具を増やしていけば楽しみも増えますね!

アクリル絵の具


木やガラスなど大抵のものに描けます。トールペイントやステンシル、最近ではネイルアートなどにも使われています。アクリル絵具は水性でありながら乾くと耐水性になります。また、即乾性なので速い絵画制作ができます。 1970年代に起こったポップアートで一躍有名になって以来、モダンアートを中心に多用されるようになりました。絵具の種類も多く、多数のメーカーが製品を作っており、透明水彩のようにも不透明水彩のようにも、または油絵のようにも表現することができます。