よくある質問

画材について

  • 絵画制作の下書きを木炭で描きましたが、持ち運ぶ時に色々な物に触れてしまい絵が壊れてしまいます。
    どうすればよいですか?

    木炭や鉛筆のような粉状のものは、紙やキャンバスに定着しにくい素材となっており、触れただけで線が消えてしまいます。その定着を助けるものとして「フィキサチフ」というものがあります。描いた線の上から塗布するだけで、絵を保護することができ、その上から着彩することができます。使いやすいものとしては、スプレータイプがお奨めです。
  • 色鉛筆の種類について教えてください。

    色鉛筆には油性色鉛筆と、水溶性色鉛筆があります。水溶性色鉛筆は、油性色鉛筆と同じように紙に描く事ができますが、水に溶けるので水筆でなぞると透明水彩と同じような仕上がりになります。手軽に使えるので、便利で楽しく絵を描く事ができます。
  • パステルついて教えてください。

    三英美術で取り扱っているパステルは、ハードパステル,ソフトパステル,オイルパステル,パステルペンシルです。ハードパステルは、水彩,油絵の下書きに適しています。ソフトパステルは、ほぼ粉なので線を描くのは難しいですが、広い面を塗るのに適しています。オイルパステルは、名前の通り油で顔料を固めたパステルです。クレヨンに似ていますが、クレヨンよりも油の量が多く感じられます。仕上がりが、油絵に似た画風になる所も特長の一つです。パステルペンシルは、色鉛筆タイプのパステルです。細い線が出せるので、水彩画,油絵の下描きや、カッターでけずった粉をティッシュなどで広げると広い範囲塗る事ができ、手軽で楽しく描く事ができます。
  • スプレーフィキサチフとパステルフィキサチフの違いを教えてください。

    どちらのフィキサチフもパステルを定着させる事ができますが、パステルフィキサチフは、顔料がにじみにくい為、パステル特有の色をキレイに残すことが出来ます。
  • 画用紙や水彩紙の表裏はどのようにして判別するのですか?

    画用紙は一般的に目のあるほうが表となります。水彩紙には表裏どちらにも同じような目のあるものがありますが、ウォーターマーク(すかし)の正確に読める方が表です。紙の表裏というのはとても重要です。というのは、紙の表には、水や絵の具の染み込みを調節するサイジング(サイズ)が施してあるからです。ちなみにケント紙の場合はつるつるとした方が表になります。
  • 紙の種類の横に表示してある260gや230gというのは何ですか?

    これは紙の厚さを判別する為のもので、紙の厚さは1枚の重量で表示します。これを単位重量と呼びます。単位重量が重いほど厚い紙になります。なかにはkgで表したものがありますがこれは一連(洋紙1000枚)の重量を表した連量です。
  • 和紙ついて教えてください。

    和紙独特のにじみを抑える方法として、ドーサ引きがあります。ドーサは膠を溶いた水に少量のミョウバンを入れたものです。膠は動物の骨などから作ったゼラチンを乾燥させたもので、粉末状のものや棒状の三千本膠など湯で溶かして使います。
  • 水彩紙の種類について教えてください。

    • ウォーターフォード:→表面が強い,ボカシやすい
    • ワットマン:発色,保存性が良い
    • ストラスモア:かなり表面が強く、発色が良い
    • クレスター:毛羽立ちにくい。(パステル,色鉛筆に適している
    • アルビレオ:発色が良い。(マーカー,パステルにも良い)
    • マーメイド:塗りムラが出にくい。
    • コットマン:ソフトでマットな質感で、吸い込みや発色が良い。
      水彩から鉛筆、パステルなどに適している.初心者の方にもオススメです。

    等々…他にも多種の水彩紙、揃えております。

  • 絵具の値段が色によって異なるのは何故ですか?

    色には天然に穫れやすいものと、穫れにくく貴重なものとがあります。一般的に貴重で製造に手間と時間のかかる色ほど価格も高くなります。ですから、コバルトブルーやバーミリオンといった貴重な色には、それに似せて作られた「ヒュー」という色が廉価であります。

額縁について

  • 額によって絵の雰囲気が変わるって言うのは本当ですか?

    本当です!かなり変わります!額でお部屋の雰囲気合わせたり家具に合わせたりする事によって馴染みます。「この絵を頂いたんだけど、家に合わないわ。」なんて事をよく聞きますが、額を変える事によってそんな問題も解消できます。
  • 日本画、水墨画は、掛け軸の方が良いのですか?

    一概には言えないのですが、掛け軸(軸装)の方が比較的お値段が高く、額縁の方がリーズナブルな分ご予算とお部屋の雰囲気に合わせたり出来ます。最近の日本の住宅環境では、洋間が多く額装の方が合わせやすいかもしれません。日本画や水墨画を表装してこじんまりとした角丸(マホガニーがお薦め!)の額に入れて飾ると殺風景なリビングも一気に和モダンなおしゃれなお部屋になるでしょう。掛け軸から額装に変えられる方も最近では増えつつあるようです。
  • モノトーン鉛筆デッサンやコンテデッサンでも色も無く寂しい感じ…
    そんな絵はどうすればきれいに飾れますか?

    一概には言えませんが鉛筆デッサンの場合は組目のフレームで、色を黒やセピアのものにすると渋く仕上がります。マットはニュートラル色(オフホワイトや薄いグレーかベージュなど)にするのがお薦めです。
  • 額の表面(ダストカバー)は、アクリルとガラスのどちらが良いのですか?

    一概には言えませんがアクリルもガラスも良い点、悪い点があります。

    画面 重量 強度
    ガラス 鮮明 重い 落ちた場合割れやすい
    アクリル ガラスに比べるとやや劣る 軽い 割れにくい
    お手入れ方法
    ガラス:ガラスクリーナーでさっと一拭きします。お手入れは簡単です。
    アクリル:傷つきやすくほこりを吸いやすいので専用クリーナーを使用してください。
    ※最近では展覧会場によってガラス付の額の持ち込みは受け付けてくれない場合もあります。